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リノベーションプロジェクト Reno*[リノ]



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2008年9月 9日

*配線と戦う。

今回のプロジェクトのコンセプトとして「シンプルざっくり、だけどよーく見ると、おっ、なるほど」的なそういうデザインを目指してがんばっている訳ですが、下地だらけの現場も後半戦に突入して、徐々に仕上げな部分が見え初めてきましたよ。

今回のオーナーさまは音楽・映像にこだわりのある方。当然AV機器なんかもたくさんあるわけで、そんな中一番すっきりしたいところ、それはやはり配線でしょう。私の友達にも配線マニアというのがいて、いかにスマートにゴシャゴシャする配線をやっつけるか、というのに命を懸けている男がいますが、とにかく配線は見せたくない訳です。

ただ、ココで問題なのが急速に進む電気製品の新しい規格。少し前ではテレビの同軸ケーブル、音声・映像ケーブルぐらいでしたが、今ですとDVI、HDMIやら光ケーブル、さらにはテレビにLANまで繋げるだなんて、少し前まで想像が付かないですよ、実際。

あとは例えばテレビにパソコンを普通のモニター端子で繋げる必要が、なんてあった時には差し込みの口が大きすぎて、もしインペイ配管するには専用の配線やさんにお願いして差込口を通線した後に取り付ける、なんてめんどくさいことをしないときれいに処理できない。

なので!どんな配線でもドンと来いな設えをどうにか考えたかったんです。

で、

cablecase_sketch.jpg
ケーブルを通す溝


テレビ正面右側にハードディスクレコーダーやらのAV機器をまとめて、テレビ両サイドにスピーカー、中央にセンタースピーカー、っていうレイアウトをなるべく配線を見せないようにフローリングの下にケーブル用の溝を作って、左右と中央にパカッと外せるフローリング同材の蓋を作ってみました。

実際できたのがコレ。(コレが左右、中央についています)

cablecase.JPG
穴からケーブル出します


これで頭でっかちなモニタ端子だろうが、まだ見ぬよく分からない規格のケーブルだろうが、ドンと来いです。こういうの考えるのって男としてはたまらないものがあります。

ちなみに僕の家は配線だらけですが。。。とほほ

2008年9月 3日

*無垢のウォールナットフローリングを。

さて。
ついにお施主さんがこだわりにこだわりぬいた、フローリング。予算の関係もあって幾度となくランクを落とす危険を切り抜けて、ついに貼られているフローリングくん。コレがまたいいんです。大工さんも「オレもこれうちに貼りたいなー」と言わしめる魅惑のウォールナット。ロットによって品質に多少ばらつきがあるのですが、今回のは大当たり。

floor.jpg floor2.jpg
貼ります

無垢はやっぱりいいです。
一枚一枚大工さんが隙間にプラスチックの下敷きみたいなものを挟みながら横からはめ込んでいきます。
これは多少の隙間を空けながら貼らないといけない理由があるのです。
一般的なフローリングは合板でできていますので、伸び縮みがほとんどないので大丈夫なのですが、無垢の場合は乾燥すれば縮むし、湿気があれば膨らみます。そのためビッタリ貼ってしまうと、膨らんだときにフローリング同士が突っ張ってきてデコボコになっちゃうんです。絶妙な隙間じゃないと縮んだときには隙間が目立ちすぎちゃうし、大工さんは大変。いつもいい仕事をありがとうございます。

2008年9月 2日

*ブロックを今度は積みます。

すみません、ちょっと間が空いてしまいましたが、現場は元気に進んでいます。
解体したころは暑さマックスで音やらホコリやらに配慮しなければならず、窓をなるべく閉めての作業、猛暑猛暑な8月上旬、職人さんはビチョビチョで働いてくれていました。
最近漸く涼しくなって更にスピードアップ。
まずは解体終了から。

kaitai.jpg
がらんどうです


それから墨出しして、

sumidashi.jpg
墨出しています


その墨に合わせて間仕切り、キッチンの下のコンクリートブロックを積んでいきます。ですから墨出しはもっとも大切な作業なんです、間違えたらその位置で壁やらできちゃいますからね。ホンモノに図面を描く感じ。
ブロックは赤い糸(水糸っていいます)を頼りに水平確かめながら積んでいきます。

block.jpg
積んでます


ココまで来ると作業はめまぐるしく展開していくのです。あっという間に間仕切りができて、床を貼る前に配管(水やら排水、ガスなど)作業が入って、できる傍から床がどんどんできていきます。

haikan.jpg
オレンジいろのくるくるしてるやつがお湯の配管


部屋っぽくなってきました。

2008年8月20日

*現場以外では。

リノベーションでもっともシビアなのが、設備関係の排水経路。新築ですと共用管の位置なんかもすべて設計できるので、ある程度水周りの位置はある程度フレキシブルに決定できるんですが、リノベーションはちょっと違います。

今回のプロジェクトは年代もののビンテージマンション。昔の建物は下の階の天井裏に排水経路を取っている場合が多く、今回の建物もそうでした。そうすると既存の排水の位置で新規配管をつながないといけない。
オーナーさまから水周りの床仕上げはリビングとそろえてフルフラットにしたい!天井高を確保したい!というのがありましたので、フローリング下の配管スペースをとにかく最小限にとどめたい。

draw2.JPG

そうすると解体してから正確な寸法を実測して、もう一度検討。本当にミリ単位での攻防戦になります。
そこがでもリノベーションの良いところ。既存の余条件をいかに生かしながらまったく新しいものを作り上げるか、
それがぼくたちのやりがいでもあります。

それから、オーナーさまへのご説明は図面だけですとイメージが湧きづらいかと思いますので絵を描くようにしています。これは現場への指示、確認にもつながりますし、何より自分の中で再度立体として把握して絵に落とすことで「こっちではうまくいってたのにー!」という破綻が激減します。

draw1.JPG

まあ、描くのがすきなんですけど。。。

2008年8月 7日

*ブロックだらけ。

ついに解体スタートです。
普通壁っていうのは下地が木造だったり金属だったりするのですが、今回ほとんどコンクリートブロック。解体屋さんは汗まみれで壊しては集めを繰り返しております。

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徐々に現れるコンクリート躯体部分。今回はざらっと表していきますのできれいにはがしていきます。

解体やさん気をつけてね!!

2008年8月 4日

*ついにはじまります!

初めてお施主さまにお会いしたのが去年の12月。紆余曲折ありながら工事着手です。これから現場のレポート、随時UP予定ですので、ご期待下さい。
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渋谷区某所の70平米ほどのリノベーション。オーナーさまは1年ほど購入されたままお住まいになられていました。初めて見たときの感想、「かっこいいぃぃ・・・・」。内装はまったくもっていじっていないのですが、家具のセンス、広々としたなかにゆったりとしたレイアウト、少し薄暗い感じ、これは手ごわい、これが最初の感想。

お打合せを重ねるなかでも、随所にこだわりが。「山根さん、これってどうですかね?」といってカタログを見せていただくのですが、首尾一貫としたデザインの方向性が垣間見れて、非常にやりやすい。そこから設計は一気に進んでいきました。

細かい打ち合わせを経て漸く着工。感慨深いものがあります。
でもコレからが本番。気を抜かずに進みます!!
i_002.jpg
早速引越しを終えた部屋、部分的に一部解体してみます。外壁側の壁は一部やわらかい感触の壁。早速空けてみるとやはり薄ーいベニヤの壁。その中に断熱材が。結露等もなく思いのほかきれいな外壁に一安心。更に撤去は進みます。つづきはまた今度。