*現場以外では。
リノベーションでもっともシビアなのが、設備関係の排水経路。新築ですと共用管の位置なんかもすべて設計できるので、ある程度水周りの位置はある程度フレキシブルに決定できるんですが、リノベーションはちょっと違います。
今回のプロジェクトは年代もののビンテージマンション。昔の建物は下の階の天井裏に排水経路を取っている場合が多く、今回の建物もそうでした。そうすると既存の排水の位置で新規配管をつながないといけない。
オーナーさまから水周りの床仕上げはリビングとそろえてフルフラットにしたい!天井高を確保したい!というのがありましたので、フローリング下の配管スペースをとにかく最小限にとどめたい。
そうすると解体してから正確な寸法を実測して、もう一度検討。本当にミリ単位での攻防戦になります。
そこがでもリノベーションの良いところ。既存の余条件をいかに生かしながらまったく新しいものを作り上げるか、
それがぼくたちのやりがいでもあります。
それから、オーナーさまへのご説明は図面だけですとイメージが湧きづらいかと思いますので絵を描くようにしています。これは現場への指示、確認にもつながりますし、何より自分の中で再度立体として把握して絵に落とすことで「こっちではうまくいってたのにー!」という破綻が激減します。
まあ、描くのがすきなんですけど。。。